2020年12月

【コレは泣ける!】『映画 えんとつ町のプペル』最速上映会舞台挨拶~西野亮廣サロンの過去記事!

図解師★ウルフです!

僕も入会している西野亮廣さんのオンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」の過去記事を紹介しています。(音声記事も掲載しています!)

 

そして…ついにDVD発売決定!豪華特典付き、ご予約はお早めに!

「西野亮廣エンタメ研究所」2020年12月25日の記事

(以下西野亮廣さんの記事の引用です)

おはようございます。
自分が出ている番組を見返して、自分の(オーバー)リアクションに既視感があるなぁと思ったら、「アンミカさん」だったキングコング西野です。
#アンミカ枠

さて。
いよいよ『映画 えんとつ町のプペル』が封切りとなります。
昨夜24時に開催された『最速上映会』ではスタンディングオベーションがいつまでも鳴りやまず、本当に素晴らしい体験をさせていただきました。

今は、1秒でも早く皆様に作品をお届けしたい気持ちでいっぱいです。
そんな今日は『最速上映舞台挨拶』というテーマで、昨夜おこなわれた『映画 えんとつ町のプペル』の最速上映の挨拶で話した内容を、記憶を辿って、ガチゴチ本気で文字起こししてみたいと思います。
#こういう時の記憶力はバカみたいにあるんです。

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▼ 『夢を見た』 by 西野亮廣(キングコング)  ~えんとつ町のプペル最速上映会より~
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僕は兵庫県の川西市という田舎町で生まれ、育ちました。
山と川に挟まれた静かな町です。
あれは確か幼稚園ぐらいの頃だったと記憶しているのですが、そんな静かな田舎町に、プロレスの巡業が来たんです。

近所のスーパーの駐車場に、作業スタッフさんがたくさん来て、プロレスのリングが組まれていって、まもなく、リングの周りにたくさんのパイプ椅子が並べられました。
それは、いつもとはまったく違う景色で、会場が作られていく様子を駐車場のフェンスの外から見て、胸はザワザワしっぱなし。

まもなくフェンスにはブルーシートが貼られて、中が覗けなくなりました。
チケット代を払った人だけが中に入れるんですね。
当然、僕にチケットを買うお金なんてないので、すごすごと家に帰ったわけですが……いてもたってもいられなくなっちゃって、また僕はスーパーの駐車場に戻って、ブルーシートが貼られたフェンスにへばりついて、フェンスに耳を当てて、中の音を聴きました。

ドターン、バターンという音の後に、大きな歓声が上がります。
「ああ、技が決まったんだな」と思うわけですが、プロレスに詳しくない僕は、それが精一杯で、どんな技が決まったかは想像できません。

でも、それだけで十分楽しかったんです。

きっと、このフェンスの中では、とんでもなくワクワクすることがおこなわれていて、そう思える時間が本当に幸せで、その夜は胸がドキドキして、なかなか眠れませんでした。

あれが、僕が生まれて初めて聴いたエンターテイメントの音だと記憶しています。

次に僕の胸を躍らせてくれたのはテレビでした。
カトちゃんケンちゃん、とんねるず、ダウンタウン、ウッチャンナンチャン…みんな、大人なのにバカなことばっかりやって、ずっとずっと楽しいことをして、時々、浮気とかして、ニュース番組で「嫁さんに怒られるから、かんべんしてぇ〜」と言って。

テレビの中では、社会不適合者というか、どうしようもない人達が、ずっとどうしようもないことをやっていたんです。
僕は学校の勉強ができない落ちこぼれだったので、彼らのそんな姿に救われたんです。

矢追純一さんのUFO特番も大好きでした。
再現VTRで出てくる宇宙人が本当に怖くて、細っちいのに、アメリカ人の大男をUFOの中に引きずり込んだりするんです。

その番組を観た夜は、本当に怖くて、夏場なんかは親が窓を全開にして、蚊が入って来ないように網戸だけを閉めるのですが、僕は宇宙人の恐ろしさを知ってるじゃないですか。
あいつらは、網戸では防げないんです。

本当は窓の鍵を締めて、雨戸を閉めないと、いけないのですが、それでも足りないぐらいなのですが、「宇宙人が怖いから、雨戸を閉めよう」とは言えないんですね。
ビビってると思われたくなくて。

なので、UFO特番を観た夜は、窓の外の夜空に目をやって、少しでも変な動きがあったらすぐに逃げられるようにスタンバイしていました。

極めつけはノストラダムスの大預言です。
1999年7月に地球が滅亡するというのですから、慌てましたよ。
「まさか、そんなことがあるハズがない」と言いながらも、どこかで「万が一」を考えている自分がいた(笑)。

2000年問題というのがあって、誤作動を起こしたコンピューターが、2000年になった瞬間に核ミサイルのボタンを押しちゃうという噂が流れたんです。
梶原君はそれを本当に真に受けていて、2000年になる時のカウントダウンライブでは、心ココにあらずです(笑)
3.2.1ハッピーニューイヤーの瞬間、ただ一人、ミサイルに備えて、ずっと上を見ていました(笑)

結局、ノストラダムスの大予言は当たらなくて、世界は終わらなかった。

その頃から、インターネットがやってきて、ものすごいスピードで答えあわせがされるようになり、まもなく世界は正解で溢れました。
もうUFO特番などありません。

世界中の人と繋がれて、何でも検索できるようになり、とても便利になったのですが、
まもなく僕らは、正解で溢れた世界がこんなにも息苦しいことを知ります。

挑戦者に対して「無理だ」と言うのは簡単です。
その挑戦が大きければ大きいほど、「無理」な確率が上がるわけだから、「ほらね」と言える。
正解を出せる。

夢を語る人を笑い、行動する人を叩く側にさえ回れば、「ほら、俺の言ったとおり、無理だったろ?」と言える。
自分の正しさを表明できる。

そんなことやって、何になるんですか?

誰かの挑戦を潰して、挑戦しない自分を正解にして、何になるんですか?
そこから何が生まれるんですか?

今、見てください。
大人が自分の時間とお金を使って、こぞって魔女狩りをして、間違った人がもう二度と立ち上がれないまで叩きのめして、挑戦する人を、そのチャンスを、片っ端から潰しています。

そんなのを見ても、僕は、全然ドキドキしないんです。
僕が見た未来は、こんなのじゃなかった。

近所のスーパーの駐車場にリングを立てこんでいた作業員さんに憧れたんです。
ずっとバカやっている芸人さんに憧れて、宇宙人の話を得意気に話す矢追純一さんに憧れたんです。

大人とは、そういう背中を見せてくれる人達のことだと思っていました。
でも、そうでしょ?
こんな息苦しい世界を次の世代の子供達に渡せますか?
僕は無理です。誰が何と言おうと、無理です。

だから、夢を語れば笑われる世界を終わらせにきました。

祈ったところで仕方がありません。
誰かが世界を変えてくれるまで待つ時間は、僕にはもう残されていません。

なので、僕が誰よりも行動する道を選びました。
誰よりも挑戦することを選びました。
それは、誹謗中傷の一切を受け入れるということです。

その中で、
人が、こんなにも知らないものを叩く生き物だということを知りました。
知らないということと「嫌い」という感情は近い場所にいるみたいで、多くの人が知らない選択肢を提案した時は、決まって日本中から叩かれました。
僕だけじゃなくて、僕の友達まで。

そして、きっとこれは僕だけじゃなくて、僕と同じように挑戦している人は、大なり小なり、同じような目に遭っていると思いました。
なので、僕の気持ちを脚色せず、素直に書けば、それはそのまま、同じような目に遭っている挑戦者に届くと思って『えんとつ町のプペル』という物語を書きました。

そして、映画公開のこのタイミングで、新型コロナウイルスが世界を襲い、
奇しくも、世界中の人達が挑戦者となりました。
黒い煙で覆われて、少しでも気を抜けば、夢や希望が潰されてしまう世界になりました。
力を合わせないと生きていけない世界になりました。

『えんとつ町のプペル』は、もともとは、すごく個人的な物語だったのに、
蓋を開けて見れば、世界の人達が心当たりのある物語になりました。

今、大変な思いをされている方がたくさんいます。
ここまで世界が終わりかけたのは、皆、生まれて初めての経験です。
誰も、どうすりゃいいか分からない。
僕もラクじゃありません。
でも、白旗を上げるには早すぎる。
どうか、もっと勉強して、もっと可能性を探ってください。
知らないことに蓋をせず、耳を傾けてください。

ルビッチの台詞です。
「誰も見てないだろ? だったら、まだ分かんないじゃないか」

『映画 えんとつ町のプペル』という作品が、今、ギリギリで踏ん張っている貴方へのエールになると嬉しいです。

最後に。
この場を借りて、お客様、スタッフの皆様に御礼をさせてください。

「早く行きたければ一人で行け。遠くに行きたければ皆で行け」という言葉があります。

みんなで行くと決めると、当然、背負うものが大きくなります。
スタッフの生活もありますし、お客さんからの期待の大きさは、そのまま恐怖にもなります。

ただ、夜中、一人で仕事をしていて、「もう寝ようかな」と思った時に、新しく生まれたスタッフの赤ん坊の顔や、期待に胸を膨らませているお客さんの顔が浮かんで、「もうちょっと頑張ろう」と思えます。

一人だったら、とっくに悲鳴をあげていましたが、皆がいるので、「粘り」が生まれました。
「一人じゃない」と皆さんが思わせてくださったから、強くなることができました。
0. 03ミリのボールペン一本で始めた挑戦が、今日、こういった場所に着地できたのは、
他でもない皆さんのおかげです。
これからもエンターテイメントに命を削り続けます。

皆さんのことがだいすきです。

今日はお忙しい中、足を運んでくださって本当にありがとうございました。

2020年12月25日 西野亮廣

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▼ 西野亮廣の舞台挨拶スケジュール(12月26日、27日)
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(*詳細は各劇場の公式サイトにてご確認ください)

【12月26日(土)】

▼9:05の回上映終了後
《TOHOシネマズ上野》
→https://hlo.tohotheater.jp/net/schedule/080/TNPI2000J01.do

▼10:20の回上映終了後
《TOHOシネマズ日本橋》
→https://hlo.tohotheater.jp/net/schedule/073/TNPI2000J01.do

▼13:25の回上映開始前
《TOHOシネマズ日本橋》
→https://hlo.tohotheater.jp/net/schedule/073/TNPI2000J01.do

【12月27日(日)】
▼8:35の回上映終了後
《TOHOシネマズ流山おおたかの森》
→https://hlo.tohotheater.jp/net/schedule/035/TNPI2000J01.do

▼11:40の回上映開始前
《TOHOシネマズ流山おおたかの森》
→https://hlo.tohotheater.jp/net/schedule/035/TNPI2000J01.do

▼12:15の回上映終了後
《 TOHOシネマズららぽーと船橋》
→https://hlo.tohotheater.jp/net/schedule/018/TNPI2000J01.do

▼15:20の回上映開始前
《TOHOシネマズららぽーと船橋》
→https://hlo.tohotheater.jp/net/schedule/018/TNPI2000J01.do

【追伸】
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※この記事は1年経過した西野亮廣さんの投稿記事をそのまま引用したものです。

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■読み聞かせ『チックタック〜約束の時計台~』(朗読:戸田恵子)

 

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