2021年6月

機能価値が無くても 高価な商品は詐欺なの?今の時代の価値を分析~西野亮廣サロンの過去記事!20210614

図解師★ウルフです!

僕も入会している西野亮廣さんのオンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」の過去記事を紹介しています。(音声でも紹介しています!)

そして…ついにDVD発売決定!豪華特典付き、ご予約はお早めに!

西野亮廣エンタメ研究所の過去記事紹介!~2021年6月14日

(以下西野亮廣さんの記事の引用です)

おはようございます。
「北上するゾウの群れ」のニュースが途絶えて、心配で心配でならないので、自分もゾウの後を追って北上したいキングコング西野です。
#今から全力で入ったら追いつく気がする

さて。
今日は「『えんとつ町』から見えてくる現代社会」というテーマでお話ししたいと思います。

「煙で覆われて、星が見えない『えんとつ町』というのは、夢を持てば笑われて、声をあげれば叩かれる現代社会の縮図だ」という(メッセージ的)な話ではなく、『えんとつ町』という“変なノリ”を通じて、「現代社会が今、何を求めているか?」という話を。

これは、日本人であれば全員に関わってくる問題だと思うので、今日の記事は(サロンメンバーさん特典として)会社の従業員さんや、チームの仲間に共有してもらって(コピペで送ってもらって)構いません。
表に出すのだけはN Gでお願いします。
#従業員さん達にもそこは共有してね

前置きはこの辺にして、本題に入ります。

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▼ 『C H I M N E Y -T』の不思議
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デザイナーの「かんかんサン」と、サロンメンバーさんの会社(タカタエンブレムさん&飯田織工さん)と、田村Pが作ったTシャツが随分売れているそうです。

値段は1万円です。

(※こちら→)https://www.custom-japan.com/…/item/item-chimneytown/…

僕も10着ほど持っていて、毎日、着ています。

姿勢が良くて、程よく筋肉が付いていれば、普通のTシャツでもカッコ良く着れたのかもしれませんが、残念ながら僕は「猫背&スマホ首」で、どうにもカッコがつきません。

そんな人間にとって、Tシャツというものは(体型をゴマかしてくれる)「形」が何よりも大事で、次に「デザイン」です。

この二つがイイ感じに揃ったTシャツがあまり無かったところに『CHIMNEY-T』が飛び込んできてくれたので、ウハウハでキャッチする西野。
(※昨日、ロゴが入っていない無地バージョンも出たそうなので、このあとポチります)

プロが(とことん)「着心地」にこだわった様子が随所に見られ、たとえば、「品質表示」のタグなんかは付いておらず、襟裏に“わざわざシルクプリントで”表示されています。

厚くも薄くもない生地も最高です。(※Tシャツフェチから言わせると、ココ大事!)

品質は申し分なく、僕自身、「やっと会えたね」と毎朝抱きしめているのですが、ここで議論したいことがあります。

それは……

「品質(機能)だけで、Tシャツに【1万円】という値がつくか?」

というテーマです。

同じ品質、同じ形のTシャツを別の会社が出しても、おそらく【1万円】では売れないと思います。

逆に、同じ品質、同じ形のTシャツ『G U C C I』が出していれば、3倍の値が付いているでしょう。

そこには、「機能価値」とは明らかに違う「ブランド価値」というモノが存在しています。

同じモノなのに、値段の差をこれほど生んでしまう「ブランド価値」とは一体何なのでしょうか?
僕らは、「ブランド」の、どの部分を“ありがたがっている”のでしょうか?

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▼ 西野が作る「不便な家」
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現在、僕は兵庫県の川西市に『えんとつ町の変な家』を作っています。

一応、僕の自宅なのですが、買い手が見つかれば、すぐに売ります。

『えんとつ町テイストの家』を作って、売って、作って、売って…を繰り返しているうちに、そこら一体が『えんとつ町』になればイイなぁと思っていたりします。
#近所にアパートも作ります

今、作っている変な家は、階段が7つもあります。

玄関は中二階にあり、玄関からリビングに行くには、階段を少し下る形になります。

一階のリビングは吹き抜けにして、その壁に、アメリカの非常階段みたいな階段を付けて(2階〜3階に行けるようにして)やろうとか思ってたりします。

階段を降りた先のリビングに階段があるので、なんだかヘンな感じです。
『階段の多い家』を作っているのか、『住める階段』を作っているのか分かりませんが、とにかく、「いろんな高さ」が際立つ住居となっています。

このデザインにしたのには(建築士の只石さんの暴走以外にも)理由があって、僕がシンプルに「段差」が好きなんです。

僕は劇場出身の人間でして、これまで、いろんな形のステージを見てきましたし、作ってきたのですが、ステージ上に「段差」がある時と無い時では、明らかに楽しさが違うんです。

舞台演出的には、段差は「別世界(別空間)」として用いられます。

僅か20センチの段差が、崖の上になることもあるし、バルコニーになることもありますし、死後の世界になることもあります。

「高さ」というのは本当に面白くて、首を左右に振っても世界はさして変わりませんが、しゃがんでみると(高さを変えると)、これまで見ていたモノが全て違って見えて、一気に別世界になります。

電球を取り替えようと思って脚立にのったら、いつもの家が違って見えた経験ってありません?
あれは、『足場の不安定さ』と『高低差』の合わせ技一本で別世界にトリップしているのだと思います。

あの類のトリップが自宅の中で連続で起きてくれれば、気持ちの切り替えもできて楽しいなぁと思って「階段(段差)だらけの家」を作っているわけですが……さて、この「階段だらけの不便な家」が買われる時は、一体おいくらになるのでしょうか?

やっぱり、不便な家だから、便利な家よりも安くなるのでしょうか?

でも、ちょっと待てよ。

わざわざ「不便な家」を好んで買う人って、そもそも「機能価値」などをその家には求めておらず、きっと「面白い」という価値を見出しているわけですよね?

そうなってくると、なんだか一般住宅(便利な家)よりも高値で売れる気がしませんか?

そんなこんなで本題です。

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▼ 人は常に「豊かさ」を求めている
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このあたりの話は、独立研究者の山口周さんの得意領域だと思うのですが、今、日本人は「社会の成長を信じている人」と「社会が成熟したことを受け入れている人」の2種類に分かれていて、“頑張っているのに報われていない”のは明らかに前者です。

危険が有るから「安全なモノ」に価値があり、
不便が有るから「便利なモノ」に価値があるわけで、
危険の無い世界で「安全なモノ」には価値はありませんし、
不便が無い世界で「便利なモノ」には価値はありません。

日本は、先人達が安全・便利な世界にしてくれたおかげで、「安全なモノ」や「便利なモノ」には値段が付かなくなってきています。

現代は、有史以来ようやく辿り着いた「桃源郷」で、僕らは人類で初めて、危険や不便といった「問題が無い世界」に立ち会っています。
#だからこのあたりの議論がなされていない

人は豊かさにお金を支払いますが、「問題があった世界」と「問題が無くなった世界」の『豊かさ』はまるで違います。

この変化を捉えられていない人からすると、「機能価値が無いのに高い値段がついている商品」は全て「詐欺商品」に見えてしまう。

「なんで、あんな便利でもないものに、あんな値段が付くんだ!買ったヤツは騙されている!」といった調子です。

そんなことを言い出したら、エンタメやスポーツにだって「機能価値」なんて無いわけで……
それでもそこには人が集まり、お金が集まっています。

退屈を潰してくれたり、「俺も明日から頑張ろう」と思わせてくれたり、あるいは、「皆と熱狂できる(一体感を味わえる)」というような、『豊かさ』がそこにあるからです。

人々は、“安全だから”エンタメを選んでいるわけではありません。
“便利だから”スポーツを選んでいるわけでもありません。

一方で、現代でも、大きな災害が起きた時は(被災地では)、“解決しなければならない問題”が再発するので、エンタメやスポーツの需要は消えます。
しかし、そんなのは稀で、今は、一年のうちのほどんどが「問題のない世界」です。

問題のない世界では、「なんか、よく分からないけど面白いね」という、ある種の“ノリ”が、大きな価値を生んでいます。

成熟した社会では、「機能」よりも、「皆が参加したくなるノリ(皆が夢中になれるノリ)」が求められていて、そこに高い値段がつきます。

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▼ 「理屈は分からないけど、自分の心が動いた現象」を必ずメモっておけ
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後輩には「理屈は分からないけど、自分の心が動いた現象を必ずメモっておけ」と伝えています。

僕の場合、それは、舞台演出などで使われるスモーク(煙)です。

「いつか僕が売れて、製作費をたくさん使えるようになったら、たくさんスモークを焚きたい!」と思っていたほど、スモークだらけの世界に心を動かされました。

スモークを炊けば、照明がそこにのるので、光が“カタチ化”します。

空気中に光の塊があるのがなんだか好きで、それが何故好きなのかは説明ができない。

あとは煙の向こう側が見えたり見えなかったりする不安定な感じも好きで、感覚的には「路地裏」に近い。
ただ、何故、見えたり見えなかったりする路地裏的な仕掛けが好きなのかは、いまいち説明できません。

なんか好きなんです。

一昨日、とある「日帰り温泉」が作った一本の動画が公開されました。

※コチラです→

 

そのチャンネルの他の動画の再生回数は、全て数十回ですが、その動画だけは数千回が回っています。

温泉の内容(湯船など)はほとんど映っておらず、動画のほとんどを占めているのが煙突から上がった煙(蒸気&湯気)です。
そして温泉のC Mなのに、温泉の説明も何もなく、動画に入っている音声(言葉)は一つだけ。

「そこはまるで、『えんとつ町』のようでした」

※ちなみに、西野が監修に入っているわけでも何でもありませんよ(笑)。

煙なんぞに「機能価値」などありません。

ですが、「煙に萌える人」が一定数いて、その人達を巻き込んでいるのが『えんとつ町』です。

そして、その『えんとつ町』という変なノリのまわりで、今、ポコポコと経済が生まれています。
パンクバンドが誕生した後に、「ダメージジーンズ屋さん」が生まれるような。

「問題が無くなった世界」ではそういったモノが求められているのだと思います。
一度、皆さんのチームでも話し合ってみてください。

このへんのことは改めて整理して、6月29日21時から、このサロン内(Facebook)でオンライン勉強会(生配信)をしたいと思います。
#参加無料です
#時間になったら、ここのタイムラインを開いて
#ハイボール片手にやってたらゴメンナサイ

すみません。
今日は、ずいぶんと長くなっちゃいました。
あいにくのお天気ですが、今日も一日、頑張りましょう!!

現場からは以上で〜す。

【追伸】
サロン記事の感想を呟かれる際は、文章の最後に『salon.jp/nishino』を付けてTwitter(本アカ)で呟いていただけると、西野がネコのようになついて、フォローさせていただく場合がありますので、感想よろ!

 

西野亮廣さんの記事を音声で聴こう!

上の西野亮廣さんの記事を音声コンテンツにしました。

これで、”ながら時間”に聴くこともできます!ぜひご利用ください。

このコンテンツを通じて「西野亮廣エンタメ研究所」に興味を持っていただければ幸いです!

 

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「西野亮廣エンタメ研究所」とは

「西野亮廣エンタメ研究所」月額1000円のオンラインサロンで、西野亮廣さんが自身の活動の情報を毎日2000~3000文字の記事にして投稿しています。
※この記事は1年経過した西野亮廣さんの投稿記事をそのまま引用したものです。

いまや出来上がった作品ではなく、その過程のメイキングが「最高のエンタメ」です!

この過去の記事を読んで、「面白そう!」と思った方は下記URLから入会ください。
(いつでも退会可能です)

「西野亮廣エンタメ研究所」の入会はコチラ
https://salon.otogimachi.jp/

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西野さんの絵本『えんとつ町のプペル』全ページ公開はコチラ
https://poupelle.com/book.php

■読み聞かせ『チックタック〜約束の時計台~』(朗読:戸田恵子)

 

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