図解師★ウルフです!
僕も入会している西野亮廣さんのオンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」の過去記事を紹介しています。(音声でも紹介しています!)
目次
「西野亮廣エンタメ研究所の過去記事紹介」一時休止のお知らせ
本企画は、西野亮廣さんの考え方に共感した、私、図解師★ウルフが、その考え方を拡散すべく「西野亮廣エンタメ研究所」の1年前の記事を拡散していたものです。
(「西野亮廣エンタメ研究所」のルールとして、1年経過した記事は公開していい事になっています)
2019年10月分よりスタートし、約1年8ヶ月…毎日更新してきましたが、この度、2022年6月30日を持ってこちらでの更新を一時休止することになりました。
毎日楽しみにしていただいていた皆さんに対しては大変申し訳ありません。
今後は、下記URLよりご覧いただければ幸いです。
引き続き『西野亮廣エンタメ研究所』をどうぞよろしくお願いいたします!
西野亮廣エンタメ研究所の過去記事紹介!~2021年6月29日
(以下西野亮廣さんの記事の引用です)
おはようございます。
絵本や映画やミュージカルを作っている裏で、実はコッソリと「トゥクトゥク」を作っているキングコング西野です。
#方向性を見失っています
さて。
今日は『経済合理性の向こう側へ』というテーマでお話ししたいと思います。
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▼ あんまり困ってない?
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「ビジネス」とは「問題を解決すること」ですが、ここ数年、尾原和啓さんや山口周さんといった賢い人達が口を揃えて「解決すべき問題が“ほぼ”無くなった」と言っています。
【尾原さんのサロン→】https://salon.jp/obara
それは、「ビジネスは役目を終えた」という、なんとも受け止めがたい“ビジネス終了宣言”です。
たしかに、投資家がお金を出し、技術者の方は今日もたゆまぬ努力をされていますが、「今以上に便利な冷蔵庫を僕たちが本当に必要としているか?」と訊かれると、少し言葉に詰まります。
僕らは、問題を解決する為に働いているわけではなくて、仕事を続ける為に働いているのかもしれません。
それは、つまり「お客さんの為の仕事」ではなくて、「労働者の為の仕事」なので、そこで生まれた商品やサービスが、お客さんが抱える問題を解決する為に働いていた頃に比べて売れなくて当然です。
では、「世の中の問題が全て解決したか?」というと、そんなことはありません。
地球温暖化は進んでいますし、100万人に一人の難病で涙する子供達がいます。
「ならば、その問題を解決すればいいじゃないか!」という話なのですが……これらの問題は「解決に費やしたコスト」を回収できない為、誰も手をつけません。
「100万人に一人の難病を治す飲み薬」を開発するのに、300億円を投じたとして、その飲み薬を買ってくれるのは、日本だと100名程度。
とても“モトがとれない”のです。
どうやら僕らは、ずいぶん難解で面白い時代に立ち会っているようですが、これは何も「ビジネスの世界」だけの問題ではありません。
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▼ テレビの問題も解決している
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「テレビ業界は新陳代謝が起きない」とよく言われます。
たしかに、テレビをつけてみると、50代、60代の司会者が少なくありません。
テレビを制したビートたけしサンがフライデーを襲撃したのが39歳だったことを考えると、随分とタレントの高齢化が進んだように思います。
タレントの高齢化の原因はいくつかあって、当然、「視聴者が高齢化したから」もあると思います。
60代の視聴者が共感するのは、60代の言葉です。
「優秀な若手が育たなかったのではないか?」という声もありますが、僕はそうは思いません。
どの先輩に話を聞いても、皆、口を揃えて「俺達の時代に比べて、今の若手は本当に優秀だ」と言います。
先輩の能力を上回っているのにも関わらず、テレビの仕事の大半は先輩が押さえています。
これをどう捉えるか?
僕は、ビジネス同様、「テレビの問題が“ほぼ”解決したから」と考えています。
昔は、「うまく“場”を回して、番組を成立させてもらわないと困る」という番組制作サイドの“問題”があって、そこに、その問題を解決してくれるタレントAがスッポリとハマった。
その後、タレントAの立ち回りを研究して、タレントAよりも「番組を成立させる力」があるタレントBが誕生しても、すでに番組制作サイドの問題は解決しているから、タレントBの能力の方が少々高かろうが、「それぐらいなら馴染みのあるタレントAを使い続ける」といった感じで、感情や慣習が勝ってしまう。
不幸なのはタレントBです。
タレントAよりも能力が高いのにも関わらず、タレントAほどの需要がない。
「問題を解決したか否か?」が需要(ギャランティー)に直結する部分で、
タレントAの能力が85で、
タレントBの能力が86でも、
問題が残っていた時代に立ち会ったタレントA
方が取り分が大きくなる。
エンタメの世界の議論はいつも「能力」ばかりが取り沙汰されますが、この「そのタレントが、どのぐらいの問題を解決しているか?」は極めて重要なファクトだと思います。
#ファクトって何ですか
#絶対に使い方を間違ってるパターン
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▼ 技術向上に酔うな。問題を解決しろ
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今、表現者に出されているのは……
・すでに問題が解決してしまった(リターンの小さい)道で、能力を磨き続ける
・解決していない問題に手を出す
の二択です。
我ながら今日の記事は綺麗な流れだと思いながら書いているのですが(一筆書き)、エンタメ業界もやはり、ほとんどの問題が解決しています。
ならば、「解決していない問題」はどこにあるのか?
答えは、「モトがとれない地(経済合理性限界線の外側)」です。
「10人が心から求めているテーマパーク」なんて、誰も作りません。
制作費が回収できないからです。
ただ、間違いなく、その10人は求めている。
その10人の問題は解決していないんです。
ミュージカルにしてもそう。
「圧倒的はスケールのミュージカルが、せめて、ウン千円代で観れたらいいのに」と求めている人(問題を抱えている人)はいるのに、ミュージカルスターがズラリと並んで、美術セットをバッキバキに作り込んだミュージカルが千円台で提供されることはありません。
モトがとれないからです。
先日、CHIMNEY TOWNの学生インターンの最終面接に来た子達には「キミ達の世代は、キャッシュポイントを新たに創造して、これまでの市場のルールではモトがとれない(誰も観たことがない)エンタメを作るしかないよ」と伝えました。
世界戦にうって出るのだから、技術が世界レベルであることなんて当たり前の話で(議論するまでもない)、それよりも「問題解決」に目を向けるべきだと思っています。
聞いてるか?
キミに言ってるんだぞ。
応援しているし、いくらでも手伝う。
現場からは以上でーす。
【追伸】
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【ミュージカルのミニチュアセットとかが登場しそうな美術会議はコチラから↓】
https://nishinoinc.thebase.in/items/46863160
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上の西野亮廣さんの記事を音声コンテンツにしました。
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「西野亮廣エンタメ研究所」は月額1000円のオンラインサロンで、西野亮廣さんが自身の活動の情報を毎日2000~3000文字の記事にして投稿しています。
※この記事は1年経過した西野亮廣さんの投稿記事をそのまま引用したものです。
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