2020年2月

ミュージカル『えんとつ町のプペル』の役割は何か?~西野亮廣サロン記事

図解師★ウルフです!

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西野亮廣エンタメ研究所の過去記事紹介!~2020年2月2日

(以下西野亮廣さんの記事の引用です)

こんにちは。
サロンの投稿が遅れた日は、朝から真剣に考え事をしていたか? 二日酔いだったか? で、今日はシンプルに二日酔いだったキングコングです。

さて。

昨日、再び舞台『えんとつ町のプペル』(東京公演)を観てきまして、観劇後にまとめたことを、メモがわりに、ここに共有したいと思います。
(※皆さんの生活にはあまり関係のない内容になるかもしれませんが、こんな回があってもイイよね♥️)

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▼ ミュージカルの役割は何か?
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舞台『えんとつ町のプペル』は、演出家の児玉明子さんからのリクエストもあって、お歌のシーンが比較的多めです(メチャクチャいいと思います)。
タイトルには謳っておりませんが、いわゆる「ミュージカル」に分類される舞台だと思います。

この時、ただ漠然とミュージカルをするのは個人的には好きではなくて、「ミュージカルにした目的は何なのか?」「そもそもミュージカルの役割は何なのか?」ということを、キチンと整理し、言語化し、全員に共有しておく必要があると僕は考えます。

というわけで、ミュージカルの「役割」について考えてみたのですが、たぶん、以下の2つです。

①物語が短縮できる。
②リピーターが生まれる。

順に御説明します。

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①ミュージカルにすると物語を短縮できる
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ミュージカルに対する疑問の一つに「なんで、喋ってたのに急に歌い出すんだよ!喋れよ!」というツッコミがあると思います。
かくいう僕も、当時はこの疑問を抱いていました。

ただ、ここには「歌わなきゃいけない理由」が明確にあります。

たとえば、

「♪ハロウィンの夜にやってきた 身体がゴミのゴミ人間。えんとつ町は大騒ぎ、酷い臭いさ~」

という歌。
【歌】だと、この通り「二行」で済みますが、
「今日がハロウィンの夜」ということと、
「身体がゴミの人型モンスターが現れた」というのとと、
「そのモンスターは、とても臭く醜く、それによって町が混乱していく様子」を【台詞(会話劇)】だけで表現しようと思ったら、軽く15分はかかります。

まさか客席に向かって、「今日は、待ちに待ったハロウィン!」とは言えないんですね。

『ハロウィン』であるということを会話で自然に伝える為には、

「あれ? たしか、この辺の引き出しに入れておいたハズなんだけどなぁ~」
「もう!急ぎなよ。はやくしないと始まるよ!」

みたいなところから始めなきゃいけないんです。

つまるところ、1時間半ほどのミュージカルを会話劇にすると、4時間くらいかかっちゃう。
4時間の舞台はツライじゃないですか?

だから「箇条書きの状況説明」が許される音楽にして、時間を短縮しているわけですね。

これが「ミュージカルの役割」の一つです。

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② ミュージカルはリピーターを作る
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これは過去にもお話しさせていただいたと思うのですが、漫才やサスペンス小説と違って、音楽は、「知っている曲であればあるほど楽しい」という性質を持っています。
ネタバレしていた方がいいんですね。

興味深いのがミュージカル『キャッツ』で、『キャッツ』はYouTubeの公式アカウントで、劇中歌をバンバンアップしているんですね。

お笑いだと考えれないですよね。
これから単独ライブでやるネタをYouTubeにアップするなんて。

ところが音楽には「知っている曲を生で聴きたい」という需要があるので、むしろ出していった方が集客に繋がります。

ただ、それには条件が一つあります。
それは、「一度生で聴きたい」「もう一度生で聴きたい」と思わせるだけの『名曲である』ということですね。

僕が舞台『えんとつ町のプペル』の音楽にNGを出した理由はそれで、帰り道に思い出せないような曲だと、ミュージカルの二つ目の役割を果たしていないんですね。

プペルが一人になった時に歌うシーンがあるのですが、あそこは絶対に『ウィキッド』でいうところの「for good」を出さなきゃいけないし、『キャッツ』でいうところの「ガス」を出さなきゃいけない。

今回の舞台は僕はあくまで『脚本家』という立場なので、そこまでは口を挟みませんが、映画『えんとつ町のプペル』のような僕が指揮をとる場合に音楽家さんへの発注は、

「舞台袖から観ているセミプロを唸らせる音楽は要りません。目の前のお客さんを巻き込むヒット曲を作ってください。そのことを安く見たり、それが作れないのであれば、僕とやる仕事からは降りてください」

です。

昨日、あらためて思ったのは、もし舞台『えんとつ町のプペル』を再演するのであれば、「ヒット曲ができるまで、プロジェクトを立ち上げちゃダメ」ということでした。
「まずは曲を作ってから」ですね。

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▼ 「リピーター」の話のついでに…
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舞台『えんとつ町のプペル』は映画公開前と公開後で内容を変えるべきだと思っています。
今回の舞台では、映画にも出てくる『異端審問所』(町を支配している人達)の物語も描かれているのですが、『異端審問所』の物語は「そうだったのか!」というサプライズの要素が大きかったりします。

ただ、「リピーターを作る」のことを考えると、回数を重ねるごとに価値が下がってしまう「サプライズ要素」は要らないので、映画公開後の舞台『えんとつ町のプペル』では、『異端審問所』の物語(サプライズ要素)は全カットしようと思います。

つまり、「『オチの切れ味』『ストーリーの妙』で集客しない」ということですね。
「『少年が、ゴミ人間と出会って星を見つけるだけの物語』でイイ」という話です。

この調子で、いくつか整理すれば、舞台『えんとつ町のプペル』は何十年も続くコンテンツになりうるなぁと、昨日、あらためて思いました。

今回の舞台が終われば、一度、吉本興業とネルケプランニングさんとニューヨークチームとガッツリと膝を付き合わして、「マジで、どうしていく?」という話し合いをしたいと思います。

現場からは以上でーす。

【追伸】

舞台『えんとつ町のプペル』は絶対に観ておいた方がいいっす。
当日引き換え券を狙って~。

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